最近ではピアノ調律師という仕事は 音楽関係者だけでなく、 一般の方々にも広く知られるように なったと思います。
その証拠にピアノ調律師に関する本も たくさん出版されるようになりました。
有名なところでは、 宮下奈都さんの『羊と鋼の森』 M.Bゴフスタインの『ピアノ調律師』ヤマハの村上輝久さんの『いい音ってなんだろう』
マンガでは『ピアノのムシ』などなど 他にもいろいろありますが、 今日は私の好きな本を紹介したいと思います。
『ヨーロッパの音を求めて』杵淵直知書簡集
日本で初めてグロトリアン・スタインウェイで学び、 ヨーロッパの音を掴もうとした杵淵直知さんが、 妻の恵子さんに宛てた書簡集。
ピアノ調律師として、音の秘密を探ろうとする情熱。
妻や子供たちを愛する気持ち。 ヨーロッパで出会ったコッスさんや日本人留学生との交流。
一人の男がピアノ調律師という仕事を通して 真剣に求めるということ、 夫婦・家族の愛とは、人間とは、ということについて 書かれています。
ピアノ調律師を目指す人だけでなく、 全ての人におすすめしたい一冊です。