今日は本の話。 今話題の本、恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』を読みました。
舞台のモデルとなったのは 『浜松国際ピアノコンクール』
このコンクールは3年に一度浜松で開催されていて、私がヤマハテクニカルピアノアカデミーに通っていた頃、コンクールが開催されていたので聴きに行きました。
歴代入賞者にはガブリリュクや上原彩子、私が浜松にいた2009年には 2015年のショパンコンクールで1位になったチョ・ソンジンがエントリーして優勝しています。
浜松という世界的に目立っているとはいえない土地ですが、このような未来に羽ばたくスターが多数輩出されているのが、浜松国際ピアノコンクールなのです。
『蜜蜂と遠雷』は現実よりもおもしろいフィクション
本の内容に戻ります。
率直に言って実際に演奏を聴くよりもおもしろかったです。
フィクションだからということもあると思いますが、登場人物のキャラクターがどれも魅力的で引き込まれていく。
そのキャラクターの演奏をもっと聴きたくなる。
そんな感想を持ちました。
この小説は長編ですが、もう少しボリュームが少ないともっと読みやすいなと思います。
蜜蜂と遠雷の名言 神に愛される演奏家
「神に愛される」という台詞が何度も出てきて、それが妙に説得力がありました。
音楽の分野ですと、特に演奏家と指揮者は神に愛されているかどうかが、どうしようもなく大きいと思います。
少し長い本ですがクラシックをあまり聴かない人も楽しめると思うので、是非読んでみて下さいね。