光あるうち光の中を歩め トルストイ著【本のレビュー】

光あるうち光の中を歩め

人間いかに生きるべきかを書いたトルストイ晩年の著作

光あるうち光の中を歩め

光あるうち光の中を歩め(新潮文庫)

『光あるうち光の中を歩め』は、人間いかに生きるべきかを書いたトルストイ晩年の著作。
解説にはトルストイが辿り着いたキリスト教的世界観というようなことが書かれていますが、キリスト教徒のみならず、他者に尽くして生きたいという想いを抱いている人におすすめできる本です。

 

名誉欲や愛欲など、世俗的な一瞬の満足がもたらす幸福の儚さと、原始キリスト教的な生き方がもたらす、持続的な幸せの対比がとても分かりやすくて良かったです。

あらゆる欲や刺激は次第に慣れてきてしまう。同じような満足を得るには、刺激を強化し続けなくてはならず、それは結局のところ崩壊につながるということに、とても共感を覚えました。

世俗的な満足ではなく、神を求める心を持ちたいと思っている私にとっては、とても読後感の爽やかな内容でした。
『光あるうち光の中を歩め』というタイトルも美しいですね。


『光あるうち光の中を歩め』あらすじ

欲望や野心、功名心などの渦巻く俗世間にどっぷりつかっている豪商ユリウスと、古代キリスト教の世界に生きるパンフィリウス。ユリウスは何度かキリスト教の世界に走ろうと志しながらも、そのたびに俗世間に舞いもどるが、しかし、長い魂の彷徨の末についに神の道に入る。福音書に伝えられているキリストの教えに従って生きよと説いた晩年のトルストイの思想を端的に示す。( Amazonより引用)


『光あるうち光の中を歩め』名言

人間の本性に反するですって?人間の本性とはそもそも何ですか?人間は動物的存在である以外に、さらに人間でもあるんです。

 

悪が消滅するのは、そこから必然的に生ずる自他の不幸を、すべてのひとびとが理解した時にほかならない。

 

われわれの幸福はもっぱら他の人々の幸福の存在する所に存在する。

 

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