おすすめの連続増配株・減配なし(減配しない)銘柄7選【高配当 日本株】
私が保有しているものや、これから購入したいと考えている連続増配株・減配なし銘柄を紹介します。(JTやNTTドコモも高配当銘柄・連続増配株として有名ですが、配当性向が50%以上で高過ぎるため、今回は除外しています)
KDDI(9433)
KDDIは私が保有している連続増配株になります。
株価:3,217
PER:11.82倍
PBR:1.73倍
配当金:115円
配当利回り:3.57%
(2020/3/6のデータ)
KDDIは18期連続で増配しています。配当性向も約40%あります。
KDDIは「継続的な増配を目指していく」ことを表明しています。
株主優待も人気のある銘柄です。
関連記事:KDDI(9433)の株価をめぐる考察 株式投資において利益確定はすべきか
関連記事:【ファンダメンタルズ分析による長期投資の有用性】KDDI(9433)の株価急落を例に解説
沖縄セルラー電話(9436)
KDDIの子会社(通信事業)です。沖縄版のauですね。沖縄で約50%のシェアを誇っています。
人口が減少している日本ですが、沖縄の人口は今後も増加していく予定です。人口の増加と沖縄に特化、そしてシェア50%は大きな強みですね。
楽天の参入についても沖縄は遅れると思いますので、その点でもアドバンテージがあります。
株主優待についてはKDDIと同様です。3300円くらいで購入したいと考えています。
株価:3,895
PER:11.2倍
PBR:1.27倍
配当金:136円
配当利回り:3.49%
(2020/3/6のデータ)
NTT(9432)
NTTは2011年から8年連続で増配しています。配当性向も40%ほどなので、無理して配当を出している感じもせず安定しています。
PERが現在約10倍でPBRも1倍なので割安だなと思い、200株購入しました。
今回のコロナの影響で今後株価がさらに下落することも考えられるため、少しずつ購入していきます。
株価:2,493
PER:10.5倍
PBR:1倍
配当金:95円
配当利回り:3.81%
(2020/3/6のデータ)
ブリヂストン(5108)
タイヤ業界で世界No.1です。
1番と2番では全然違います。世界No.1のブランド力は株を購入する際にも安心ですね。
ブリヂストンは9年連続増配中です。
原材料の高騰から利益が縮小している影響で株価が割安になっていますが、タイヤ需要自体は堅調ですので、外部環境が改善すれば、株価が上昇すると思われます。
株価が4000円くらいになったら購入したいなと思っています。
(2019年12月30日現在、4070円まで下がりました。4000円を切るのが楽しみ。ブリヂストンは2020年に購入したい銘柄NO.1)
株価:3,461
PER:10.78倍
PBR:1.06倍
配当金:160円
配当利回り:4.62%
(2020/3/6のデータ)
関連記事:ブリヂストン 株価下落で購入
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
三菱UFJフィナンシャル・グループは2009年から10年間に渡って減配していません。また、配当性向を30%から40%に引き上げることも計画しているので、減配リスクも少ない銘柄になります。
株価の変動が少ないので、大きなキャピタルゲインを得ることは難しいですが、株価の下値リスクが限定的ですので、安心して長期で保有することが出来そうです。
他のメガバンクと比較して、海外に強いということも同行の強みです。
株価が500円を割ったら購入したいと思っています。
株価:487.4
PER:8.35倍
PBR:0.37倍
配当金:25円
配当利回り:5.13%
(2020/3/6のデータ)
オリックス(8591)
オリックスは50年以上連続黒字の企業です。すごいですね。
配当については2010年から10年連続で増配しています。
(2020年3月は配当金据え置きで連続増配はストップ。減配はしていません)
オリックスは金融業のため、リーマンショックのような金融危機が起こると、株価が大きく下がります。(リーマンショック時の最安値は170円)
通常時から割安なオリックスですが、より安く購入したいという人は、金融危機の際に購入すると良いかもしれません。私は暴落したら購入したいと思っています。
株価:1,689.5
PER:7.16倍
PBR:0.73倍
配当金:76円
配当利回り:4.5%
(2020/3/6のデータ)
コマツ(小松製作所)(6301)
コマツは建設機器で日本NO.1、世界第2位のメーカーです。
コロナ騒動と米中貿易摩擦の影響でここ最近の業績は芳しくないですが、2010年以降減配していません。
また営業利益率やROEも約10%あり、稼ぐ力を持った企業です。
コマツの考え方や行動指針である「コマツウェイ」やITに強みを持っているところも魅力ですね。
株価:1,510
PER:8.1倍
PBR:0.8倍
配当金:110円
配当利回り:7.28%
(2020/3/19のデータ)
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損切りしたくないなら連続増配株・減配なし(減配しない)銘柄を購入しよう
連続増配株とは
連続増配株とは、30円、40円、80円、110円など、何年も連続して年間配当額が多くなっている銘柄のことです。
減配なし(減配しない)銘柄とは
減配なし銘柄とは年間配当が30円、30円、40円、60円など、前年と比較して多くなっている、あるいは同じ金額の銘柄のことです。
損切りはなるべくしたくない、という方には減配なし銘柄・あるいは連続増配株を強くオススメします。
なぜここまで強くオススメするかというと、私自身、高配当の落とし穴にはまってしまったからです。
高配当の落とし穴とは
今年の2月頃、日本製鉄(5401)の株を2000円で購入しました。
その時のPERが6〜8倍程度、配当利回りは4%弱、年間配当は80円を予定していたと記憶しています。
しかしながら、株価は1500円に低下、第1四半期決算後、PERは約14倍になり、中間配当は40円→10円に減配。
株価の波に左右されずに、配当を受け取りながら長期保有していこうという計画は、減配によって脆くも崩れ去りました。
こうならないためにも、減配なし銘柄・あるいは連続増配株を選びましょう。
株の大原則「損切りは早く、利益確定は遅く」
私は投資家の山本潤さんが好きで、最近山本氏の本を読んでいます。
今読んでいるのは、『投資家から「自立する」投資家へ~企業の真のPERを知り、それに打ち勝つ自分をつくる~』という本です。
この本の中に2つの投資大原則が書かれていて、そのうちの1つが、「損切りは早く、利益確定は遅く」というもの。
私は今まで損切りについて考えたことがなかったので、これを機に考えてみました。
この損切りを早くすると良い!という大原則を下記の例で紹介します。
損切りしなかった場合
1.A社の株を1000円で購入
2.この株が500円に下落した(購入時の50%の株価になった)
3.自分が購入した1000円まで回復するには500円から見ると、2倍(100%)の労力がかかってしまう。
4.下落率は50%、回復までの上昇率が100%では分が悪い。
これが損切りしないことが損になってしまう理由です。
そこで、株価が10%下落した場合に売却するルールを作った場合を紹介します。
株価が10%下落したら売却
1.A社の株を1000円で購入
2.A社が900円になったので損切り
3.A社の株を900円で購入
4.A社の株が810円になった(10%下がった)ので売却
このルールに基づいた運用の良い点は、リスクを限定できることと、何度もエントリーできることです。
次に、このルールを株価が上昇した場合に応用してみましょう。
株価が上昇した場合
1.A社の株を1000円で購入
2.株価が1200円に上昇
3.株価が1080円になったら売却する(1200×0.9)逆指値注文を入れる
4.株価が2000円に上昇
5.株価が1800円になったら売却する逆指値注文を入れる
このような具合で、「損切りは早く、利益確定は遅く」することが出来、トータルの勝率を上げることができます。
本を読んで、以上のことをよく理解できましたが、どうもスッキリこない。そこで、損切りしないで、いかにリスクを低く抑えるかということを考えてみました。
その結果、導き出した答えは連続増配株・減配なし銘柄を購入するということでした。
連続増配株・減配なし銘柄の魅力を正確にとらえるには、株価と配当利回りの注意点について理解していると良いと思います。
株価と配当利回りの注意点
例えば、配当利回りが5%の高配当銘柄を1000円で購入した場合、株価と配当利回りが一定である限りは、仮にこの企業が30年後に倒産してしまったとしても、20年間保有し続ければ元を取れる計算になります。
しかしここで気をつける必要があるのは株価と利回りの低下についてです。
株価1000円の時、配当利回り5%で購入したとすると、年間配当額は50円になります。
しかしながら、この銘柄の株価が600円に下がり、配当利回りが同じ5%だったとしても年間配当額は30円になってしまいます。
そうなると、1000円回収するのき30数年かかってしまう計算になります。
そして、もっと悲惨なのは、一般的に株価が下がる→業績も良くないという図式なので、株価だけでなく、配当利回り自体も減るかもしれません。
つまり、株価は500円に下がった。配当利回りは2%に下がったという事態になりかねないのです。
そのようなケースでは年間配当額が10円なので、1000円回収するためには100年かかってしまいます。
こう考えていくと、山本氏がおっしゃる「損切りは早く、利益確定は遅く」は全く正しいという結論になります。
でも自分は損切りを極力したくない。
その場合は、上で述べたように連続増配株や減配なし銘柄を購入することが、トータルで損をしないために有効です。
損切りするのと連続増配株・減配なし(減配しない)銘柄を購入するのはどちらがいいの?
キャピタルゲインを得たい人は「損切り」、インカムゲイン目当ての人には「連続増配株・減配なし銘柄」がおすすめです
連続増配株・減配なし銘柄の特徴は、成熟企業のため、収益が安定していて、配当が高いということが挙げられます。しかしながら、企業として成熟段階に入っているということは、大きな株価上昇は望みにくくなっています。そのため、ある程度株に投資するまとまったお金があり、長い時間をかけてインカムゲインを得ていきたい、複利の力を使って、保有株数を増やし、資産を増やしていきたい人におすすめです。
一方、キャピタルゲインを得たい、少額から資産を大きく増やしたいという人には「損切りは早く、利益確定は遅く」の投資手法をおすすめします。