職場の人間関係に疲れたら?アヒンサー(非暴力)を実践しよう

アヒンサー(非暴力)

アヒンサー(非暴力)を動画で紹介

アヒンサー(非暴力)とは?

人やモノを傷つけないことです

アヒンサー(非暴力)

アヒンサー(非暴力)とは、人やモノを傷つけないことです。ここでいう人やモノとは、人間・動植物・お皿などの無機物まで含んでいます。そして、ただ暴力を振るわないということではありません。あらゆる生き物や無機物を物理的にも心理的にも傷つけないことです。

例えば、心の中でひどいことを思ったり、家具を手荒く扱ったりすることは、暴力になり、アヒンサーに反しています。

アヒンサー(非暴力)は全ての存在に対して思いやりを持つことだと言い換えることができます。

社会のルール=真理ではない

職場の人間関係って時にストレスを感じますよね?もしかしたら、いつもストレスを感じている人もいるかもしれません。

学生時代の友達や先輩・後輩、家族とはうまくいっていたのに、なんで職場の人間関係はストレスを感じるんだろうって思ったことはありませんか?

私自身、このことはずっと疑問でしたし、今でも、もがいていると言えます。

ただ、職場の人間関係でもがき続けて見えてきた答えがあります。

それは社会のルール=真理ではないということ。

職場というのは利益を追求する集団なので利害関係で結ばれています。

そうすると、Aさんは私より給料をもらっているのに、たいして働かない、とか、あの人は実力がないのにゴマすり上手で楽して出世している、とかいう問題が起きてきて、ケンカしないまでもストレスを感じてしまいますよね。

職場は利害関係(お金)で結ばれているのでこういう感情が生まれがちです。

しかしながら、これは人としては誤りなんです。

人に優しくすることはブラフマンに近づく行為

ヨガではこの世界はブラフマンだけが存在すると考えられています。

個人の魂をアートマンと呼ぶこともありますが、これは便宜上であって、本質的にはブラフマンだけが存在します。

私もブラフマン。あなたもブラフマン、Aさんもそう。

全てがブラフマンだとすると、自他を分ける行為=誤り、自他を分けない行為=真理になります。

例えば、人に優しくすることは、人を自分と同じように大切に思うことになるので、ブラフマンに近づく行為です。

逆に、いくら資本主義社会の中で正しくても、人を蹴落としたり罵倒するような行為は誤りになります。

人を傷つけてしまったときに良心が痛むのは、私たちがもともとブラフマンであり、ブラフマンとしての性質を持っているからです。

ブラフマンに近づく(ブラフマンだということを思い出す)ためにまずすべきことがアヒンサー(非暴力)の実践です。



アヒンサー(非暴力)が難しいと思ったら、真理とルールは異なることを思い出そう

アヒンサー(非暴力)ってとっても難しそうですね。実際にアヒンサー(非暴力)は簡単ではないと思います。

だからこそ、アヒンサーが完璧にできる聖者の前では、聖者の発するアヒンサーのバイブレーションによって、猛獣さえもおとなしくなると言われています。

アヒンサー(非暴力)が難しいと感じたときには、真理とルールは異なるということを思い出して下さい。

今の社会は人間が作った資本主義というルールで動いています。それはいつか壊れてしまう仮のものです。

実際、資本主義に疑問を持っている人も多くいます。

例えば、長島龍人さんはお金の存在に疑問を持ち、『お金のいらない国』という本を書き、お金のない世界を実現するための活動をしています。

私もお金のない世界が実現できるなら、それはとても素敵なことだなと思っています。

資本主義がルールである一方、アヒンサー(非暴力)は真理です。

職場の人間関係がストレスに感じたら「人はどうあれ、私はアヒンサー(真理)を実践する」と考えること、そして、周りの人に対して自分と同じように大切に接することを心がけてみて下さい。

 

ヨガに興味のある方には『インテグラル・ヨーガ』(パタンジャリの『ヨーガスートラ』)が、とてもおすすめです。私もこの本を何度も読み実践し、挫折と挑戦を繰り返しています。
この本の中で特に、八支則のヨーガのヤマ(禁戒)は是非読んでいただきたいと思います。

瞑想に興味のある人には、ヴィヴェーカーナンダ氏の『ラージャ・ヨーガ』がとてもおすすめです。

 

関連記事:お金持ちになるには?アステーヤ(不盗)を実践しよう

 

お金持ちになるには?アステーヤ(不盗)を実践しよう
お金の悩みってなかなか尽きないですよね?お金で悩んだとき、「お金持ちになりたい」と思ったことのある人も多いのではないでしょうか。この記事ではヨガのアステーヤ(不盗)という考え方を紹介します。

ご相談フォーム

お悩みやご相談がある方は、下記のフォームからお願いします。
「ヨガやヴェーダンタ哲学ではこのように考えます」というひとつの回答を記事の中で紹介したいと思います。

    タイトルとURLをコピーしました