世界がどんなに悲惨に見えても、あなた・そして私からの救いは求めていません。
世界のために私やあなたが存在するのではなく、私やあなたのために世界が存在してくれているのです。
もし、あなたが困っている誰かを助けたとしましょう。
一見するとその人のために良いことをしたように見えますが、実は困っている人を助けることで、真に助けられているのはあなたなのです。
なぜなら、人を助けることを通して、人と自分の区別が少なくなるからです。
人を助けることは人と自分を同じくらい大切に扱うということなのです。
もし、宇宙がブラフマンだとすれば、私たちの魂はブラフマンの一種(アートマン)であり、それらはもともとひとつです。
そのため、人と自分の区別を少なくすることは、自らの魂をブラフマンに近づけることであり、区別することはブラフマンから離れてしまう行為と言えるでしょう。
世界は私やあなたを求めていません。
私・そしてあなたが世界を求めているのです。