婚活は好きな人を探して両想いになり、お付き合いし結婚することなので、本来は楽しいことのはずです。
しかしながら、婚活に疲れてしまっている人や、うまくいかない・つらい・やめたいと感じている方がいるのも事実です。
現実には、婚活がスムーズにいく人よりも、大変だなと感じている人が多いでしょう。
本記事では、婚活疲労について、東京都東村山市にある精神科のクリニック「おのクリニック」で院長をしている小野博行医師にお話しを伺いました。
※おのクリニックでは婚活疲労外来の新規受付を現在は停止しています。
婚活疲労で予約することはできかねますので、お電話はしないようお願い致します。
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- 小野博行医師プロフィール
- 動画で観る【現役精神科医にインタビュー】婚活に疲れた・うまくいかない・つらい・やめたいと感じている方へ
- 現役精神科医へのインタビュー「婚活に疲れた・うまくいかない・つらい・やめたいと感じている方へ」
- インタビューを終えて 結婚相談所運営者(インタビュアー)所感
- 入会面談
- 入会を迷っている方には「入会前相談(婚活相談)」がおすすめです
- 入会前相談 お申し込みフォーム
- 1.婚活で疲れるのは「普通」のこと
- 2.婚活がうまくいかないと感じる理由とその対処法
- 3.婚活がつらいと感じる心のメカニズム
- 4.「婚活をやめたい」と思ったときの選択肢
- 5.婚活を前向きに続けるための心構え
- 6.婚活で大切なのは「自分のペース」
- 7.あなたへのエール
小野博行医師プロフィール
略歴
昭和59年:東京大学医学部医学科卒業、東京大学医学部附属病院分院神経科入局
平成6年 :同科助手 医局長
平成7年 :同科講師 病棟医長
平成13年:東京大学医学部附属病院精神神経科講師 外来医長
平成14年:財団法人神経研究所附属晴和病院勤務
平成17年:東京芸術大学准教授 保健管理センター勤務
平成21年:医療法人社団飛白会「山下医院」勤務
平成23年6月:「おのクリニック」開設 同クリニック院長
関連ページ:おのクリニック 院長プロフィール
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動画で観る【現役精神科医にインタビュー】婚活に疲れた・うまくいかない・つらい・やめたいと感じている方へ
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現役精神科医へのインタビュー「婚活に疲れた・うまくいかない・つらい・やめたいと感じている方へ」
インタビュアー(結婚相談所オンライン代表)
婚活は本来楽しいもののはずですが、「婚活疲れ」を起こしている人が多いな、と感じることもあります。
結婚相談所の現場で感じる具体的な特徴的は下記の3点になります。
- 真面目な人ほど婚活疲れを起こしやすい
- 仕事で求められることと婚活で求められることが異なる、ということがうまく理解できていないために婚活疲れを起こしてしまっている
- 自己肯定感が高い人は婚活がうまくいきやすく、低い人は婚活疲れを起こしやすい
まず、小野博行先生にお伺いしたいのは、「真面目な人ほど婚活疲れを起こしやすい」ということですが、精神科の現場で診察をなさっている視点からどのように感じますでしょうか?
真面目な人ほど婚活疲れを起こしやすい理由
小野博行医師(おのクリニック院長)
一生懸命な人というのは婚活をとても大切にしている・婚活に重きをおいている人だと思います。そして、婚活というのは自分が相手を評価すると共に相手からの評価を受ける場でもあります。相手からの評価が高ければ良いのですが、相手から否定されてしまった場合、婚活に重きをおいている人ほど自己否定の度合いも強くなってしまいます。
婚活を大事にしていればいるほど、お相手から受け入れられなかった時に自己否定の度合いも強くなる、そのことが婚活疲労につながってしまっているのではないかと考えます。
インタビュアー
2つ目の話題に移りたいと思います。
「仕事で求められることと婚活で求められることが異なる」ということですが、具体的には女性の場合、社会的に活躍しているということが婚活ではさして評価されず、若さや外見・育ち(家柄)・性格など、自分ではどうしようもできないところで男性からジャッジされてしまうために婚活で疲れてしまうということが起きています。
また、男性の場合は、仕事で活躍しているということはもちろん婚活においても重要な要素なのですが、立ち居振る舞いなどのスマートさや総合的な恋愛力といった仕事とは異なることを求められるために婚活がうまくいかないということが見受けられます。
小野先生は、「仕事で求められることと婚活で求められることが異なる」ということについてどのように考えていますでしょうか?
仕事で求められることと婚活で求められることが異なるということについて
小野博行医師
評価の軸が仕事や婚活など複数あることは不思議ではないと感じています。男性についてですが、婚活のテクニックの足りない部分を補うようなアドバイスを婚活カウンセラーがするのが有効ではないかと感じています。
インタビュアー
女性の場合はいかがでしょうか?
小野博行医師
女性の場合は婚活において、自分が拒絶・否定されるようなことを想像していない可能性があるのかもしれません。つまり職場でうまくいっているのだから、婚活もうまく行くだろうという考えがどこかに潜んでいて、言ってしまえばファンタジーが自分の中にあるために、相手に否定されたという現実を受け入れられていない可能性があります。自分は大丈夫だというファンタジー・過信が崩れてしまうことから婚活疲労が生じやすいと考えていますが、その場合にも男性と同じくテクニック的(婚活技術的)な方法が役立つのではないかと感じています。
つまり、男性というのはこういう考え方をするということを踏まえて、どのようにアプローチするのか・対応するのか決めていくのが良いと思います。
インタビュアー
小野先生のおっしゃる「ファンタジー」というのは、根拠のない自信のような意味合いだと感じました。その根拠のない自信が、婚活という現実で打ち壊された時に、どのようにお相手に対して対応したら関係性が良くなるのではないかというアドバイスをする。
婚活における適切な技術的アドバイスをすることで婚活疲れが解消していく、または婚活疲れを起こしにくくなる、ということが先生の伝えたい意味合いだと考えて間違いないでしょうか?
小野博行医師
はい、ほぼそれで合っていると思います。
インタビュアー
3つ目の話題に移りたいと思います。
「自己肯定感が高い人は婚活がうまくいきやすく、低い人は婚活疲れを起こしやすい」ということについてですが、条件がウエイトを占める婚活において、学歴や年収・外見などいずれかの要素に不利があったとしても自己肯定感の高い人は婚活がスムーズに進みやすく、その反対に条件が良かったとしても自己肯定感の低い人は婚活がスムーズに進みにくく、婚活疲れを起こしやすいと感じています。
婚活の現場で話を聞いてみると、自己肯定感の高い低いは、幼い頃の環境に左右される部分も大きいため、根深い問題だなと感じることもあります。
小野先生は、「自己肯定感が高い人は婚活がうまくいきやすく、低い人は婚活疲れを起こしやすい」ということについてどのようにお考えでしょうか?
自己肯定感が高い人は婚活がうまくいきやすく、低い人は婚活疲れを起こしやすい
小野博行医師
自己肯定感の高い人は婚活において問題になってこないと思います。自己肯定感の低い人が婚活において相手から否定された時に、ご自身がどのように対応すれば良いか、またカウンセラーがどのようにサポートしていくのが良いか、というお話になってくると思います。
インタビュアー
自己肯定感が高くない人でも婚活をスムーズに進めていくためにどんな工夫ができるでしょうか?
小野博行医師
人間生きているうえで、ひとつの評価軸(自分の中で大切にしている軸という意味)だけで生活しているわけではないと思います。いくつかの評価軸で通常生活していると思いますが、婚活に真剣であるということは、いくつかの評価軸の中で婚活が極めて高い位置に置かれているということになります。そのため、お相手から断られるなど否定的な体験をした時に、その影響が大きく出てしまう、このような仕組みになっています。
婚活が他の評価軸に比べて極めて高い位置にきている、これを解消する必要があります。
そのため、いろんな評価軸がある中でも婚活以外にもっと重きを置いて、婚活を極めて高い位置から通常のポジションにすることが必要になります。
他の評価軸は趣味の領域でもなんでも良いです。例えば運動を例に挙げると、運動は評価がなされる場になりますので、そのようなところで肯定的な体験を積んでいくと、高くなり過ぎた婚活という評価軸のポジションを通常の位置まで下げることができると思います。
インタビュアー
本日はありがとうございました。
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インタビューを終えて 結婚相談所運営者(インタビュアー)所感
今回のインタビューで印象的だったのは、「婚活疲れを起こしやすい人=婚活のプライオリティーが極めて高い人」という点です。これは単に真面目な人・婚活に真剣な人という意味合いを超えて、生活全てが婚活になってしまっているという意味合いを含んでいます。
だからこそ、小野先生はインタビューの中で、「複数の評価軸を持つ」ということを繰り返しおっしゃいました。
婚活というのは年齢が大切になってくることから時間との戦いであることは事実です。しかしながら、生活全体が婚活になってしまっては婚活疲れを起こしやすくなってしまいますし、あなたの魅力もお相手になかなか伝わりません。
日々の生活を楽しんでいる人は異性の目から見ても魅力的に見えるものです。
婚活疲れを起こしにくい生活を心がけながら婚活を楽しんでいただければ幸いです。
入会面談
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入会前相談(婚活相談)と入会面談についての料金例(34歳の方の場合)
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1.婚活で疲れるのは「普通」のこと
婚活をしていて疲れを感じるのは、あなたが真剣に取り組んでいる証拠です。婚活は、時間やエネルギー、感情を大きく使うプロセスであり、期待と現実のギャップに直面することも少なくありません。まずは、その疲れを「自分に何か問題があるから」と捉えるのではなく、真剣に未来を考えるからこそ生まれる自然な感情だと受け止めてみましょう。
1.1なぜ婚活は疲れるのか
婚活が疲れる理由は、いくつかの要因が絡み合っています。以下に、代表的な原因を挙げてみます。
・期待と現実のギャップ
婚活を始める際、多くの人が「素敵な人と出会って、幸せな結婚生活を築く」という理想を抱きます。しかし、実際にはお見合いやデートを重ねても、なかなか「この人だ!」と思える相手に出会えないことがあります。このギャップが、疲れや失望感を生む大きな要因です。理想を追い求めるのは素晴らしいことですが、完璧な相手を求めるあまり、自分を追い詰めてしまうこともあるのです。
・時間とエネルギーの消耗
婚活は、プロフィールの作成、お見合いのセッティング、デートの準備、そして相手とのコミュニケーションなど、多くの時間と労力を必要とします。特に、仕事やプライベートと両立しながら婚活を進める場合、物理的・精神的な負担が大きくなります。「休日は婚活で埋まってしまう」「ゆっくり休む時間が取れない」と感じる人も多いでしょう。
・断られたり、断ったりするストレス
婚活では、相手から断られたり、逆に自分が断る場面が必ず出てきます。どちらの場合も、「自分に魅力がないのではないか」「相手を傷つけてしまったのではないか」と自責の念や罪悪感を抱くことがあります。この繰り返しが、精神的な疲弊を引き起こします。特に、連続して断られると、自信を失ってしまうこともあるでしょう。
・周囲との比較やプレッシャー
「友達はもう結婚している」「親から急かされる」「年齢を重ねるごとに焦りが増す」など、外部からのプレッシャーも疲れの原因です。SNSで幸せそうなカップルや家族の写真を見ると、「自分だけ取り残されている」と感じてしまうこともあるかもしれません。こうした比較は、必要以上に自分を追い詰める要因となります。
1.2疲れを感じたときの心の整え方
婚活の疲れを感じたとき、まずは自分を責めないことが大切です。以下の方法で、心を整える一歩を踏み出してみましょう。
・自分の感情を認める
「疲れた」「つらい」という気持ちを否定せず、素直に受け止めましょう。感情を抑え込むと、ストレスが溜まり、婚活へのモチベーションがさらに下がってしまいます。ノートに気持ちを書き出したり、信頼できる友人に話したりすることで、心が軽くなることがあります。自分に「よく頑張っているね」と声をかけてあげてください。
・小さな休息を意識的に取る
婚活を一時的にストップして、自分の好きなことに時間を使うのも効果的です。たとえば、好きな映画を見たり、美味しい食事を楽しんだり、散歩に出かけたり。こうした小さな休息が、気持ちをリフレッシュさせ、新たなエネルギーを与えてくれます。「婚活を休む=後退」ではなく、自分を大切にするための前進だと考えてください。
・完璧を求めすぎない
理想のパートナーを求めるのは自然なことですが、「完璧な人」でなければいけないという思い込みは手放しましょう。人は誰しも完璧ではありません。相手の小さな魅力や、意外な一面に目を向けることで、婚活がもっと楽しくなる可能性があります。たとえば、「趣味が合う」「話していて落ち着く」といった小さなポイントを大切にしてみてください。
2.婚活がうまくいかないと感じる理由とその対処法
「婚活がうまくいかない」と感じるのは、結果が出ないことへの苛立ちや、自分の努力が報われていないように思える瞬間です。しかし、「うまくいかない」と思う背景には、さまざまな要素が絡んでいます。ここでは、その理由と具体的な対処法を掘り下げます。
2.1「うまくいかない」の背景にあるもの
婚活がうまくいかないと感じる理由は、人によって異なりますが、以下のようなケースが一般的です。
・マッチングの機会が少ない
婚活アプリや結婚相談所を使っていても、思うようにマッチングしない、またはお見合いに進まない場合があります。これは、自分のプロフィールやアプローチ方法、または利用しているサービスの特性が関係している可能性があります。たとえば、プロフィール写真が暗い印象だったり、自己紹介文が短すぎたりすると、相手に興味を持ってもらいにくいことがあります。
・相手との価値観のズレ
何度かデートを重ねても、「なんか違う」と感じる場合、価値観やライフスタイルの違いが原因かもしれません。たとえば、結婚後の生活スタイル(共働きか専業主婦か)、子育ての方針、趣味や休日の過ごし方など、細かい点でズレがあると、関係が深まりにくいことがあります。
・自分の心の準備ができていない
婚活を始めたものの、心のどこかで「本当に結婚したいのか?」と自問自答している場合も、うまくいかないと感じることがあります。結婚へのプレッシャーや焦りから婚活を始めた場合、相手との関係を深めることに抵抗感を抱くこともあるでしょう。
・過去の失敗を引きずっている
過去の恋愛や婚活での失敗がトラウマとなり、新しい出会いに積極的になれない場合もあります。「また同じ結果になるのではないか」という不安が、婚活の足かせになることも少なくありません。
2.2うまくいかないときの具体的な対処法
「うまくいかない」と感じたとき、焦らずに以下の方法を試してみましょう。少し視点を変えるだけで、状況が好転する可能性があります。
・プロフィールを見直す
婚活アプリや結婚相談所を利用している場合、プロフィールはあなたの「第一印象」です。写真は明るい笑顔のものを選び、自己紹介文には趣味や好きなこと、どんな人と出会いたいかを具体的に書きましょう。たとえば、「週末はカフェ巡りを楽しんでいます。一緒に新しいお店を開拓してくれる人が理想です!」といった具体的な内容は、相手に親しみやすさを与えます。
・出会いの場を広げる
もし一つの婚活方法(たとえばアプリだけ)に頼っているなら、他の方法も試してみましょう。結婚相談所、婚活パーティー、友人の紹介など、さまざまなチャネルを活用することで、出会いの可能性が広がります。また、趣味のサークルやボランティア活動など、婚活以外の場で自然な出会いが生まれることもあります。
・価値観の優先順位を明確にする
自分が結婚相手に求める条件を、改めて整理してみましょう。「絶対に譲れないこと」と「妥協できること」を分けて考えると、相手選びの基準が明確になります。たとえば、「優しさや誠実さは必須だけど、年収はそこまでこだわらない」といった具合です。この作業は、自分がどんな結婚生活を望んでいるかを再確認するきっかけにもなります。
・過去を手放す
過去の失敗や傷を引きずっている場合、それを手放すための時間が必要です。カウンセリングを受けたり、信頼できる人に話を聞いてもらったりすることで、心の整理がつくことがあります。また、「あの時はこうだったけど、今は違う」と自分に言い聞かせることも、前に進む助けになります。
3.婚活がつらいと感じる心のメカニズム
婚活がつらいと感じるのは、単なる疲れや結果の出なさだけでなく、心理的な要因が大きく影響しています。ここでは、つらさの背景にある心のメカニズムと、それを和らげる方法を探ります。
3.1つらさの原因:自己否定とプレッシャー
婚活がつらいと感じる最大の原因の一つは、自己否定です。「自分は選ばれない」「魅力がないのではないか」といった思いが頭をよぎると、自己肯定感が下がり、婚活そのものが苦痛になってしまいます。また、以下のようなプレッシャーも、つらさを増幅させます。
・社会的な期待
「〇歳までに結婚すべき」「結婚しないと幸せになれない」といった社会的な固定観念が、知らず知らずのうちにプレッシャーになります。特に、親や友人からの「まだ結婚しないの?」という言葉は、心に重くのしかかることがあります。
・自己比較
他人と自分を比較することで、「自分はダメだ」と感じてしまうこともあります。SNSや周囲の結婚話が、こうした比較を助長する要因になることが多いです。たとえば、「あの人はもう幸せな家庭を築いているのに、自分はまだ…」という思いは、つらさを増大させます。
・孤独感
婚活を続ける中で、「一人で生きていくのは寂しい」「パートナーがいないと満たされない」と感じることがあります。この孤独感が、婚活をさらに重いものにしてしまうのです。
3.2つらさを和らげる心のケア
つらい気持ちを和らげるためには、自分の心と向き合い、ケアする時間を持つことが重要です。以下に、具体的な方法を紹介します。
・自己肯定感を高める
自分を認めることから始めましょう。たとえば、「これまで頑張ってきた自分は素晴らしい」「どんな結果でも、自分の価値は変わらない」と自分に言い聞かせてください。日々の小さな成功(たとえば、仕事で成果を上げた、友人と楽しい時間を過ごしたなど)を振り返る習慣をつけると、自己肯定感が少しずつ高まります。
・プレッシャーから距離を置く
親や友人からのプレッシャーを感じる場合、優しく境界線を引くことが大切です。「今は自分のペースで進みたい」と伝えることで、余計なストレスを減らせます。また、SNSの使用時間を減らしたり、結婚関連の投稿を非表示にしたりするのも有効です。自分の心を守るために、外部のノイズを遮断しましょう。
・孤独感を受け入れる
孤独感は、誰しもが感じる自然な感情です。「寂しい」と感じたとき、それを否定せずに「今はそういう気持ちなんだ」と受け入れることで、心が軽くなることがあります。また、友人や家族との時間を増やしたり、ペットを飼ったりすることで、孤独感を和らげられる場合もあります。
・専門家のサポートを求める
つらさが強い場合、カウンセラーやセラピストに相談するのも一つの方法です。プロの視点から、自分の感情や状況を客観的に見つめ直すことで、新たな気づきが得られることがあります。結婚相談所に所属しているカウンセラーも、婚活の悩みを共有する良い相手になるでしょう。
4.「婚活をやめたい」と思ったときの選択肢
「もう婚活をやめたい」と思うのは、決して悪いことではありません。むしろ、自分の心と向き合うための大切なサインかもしれません。ここでは、やめたいと感じたときに考えるべきことと、取れる選択肢を紹介します。
4.1やめたい気持ちの背景を考える
婚活をやめたいと思う理由は、人によって異なります。以下の質問を自分に投げかけて、気持ちの背景を探ってみましょう。
・本当に結婚したいのか?
婚活を始めた理由を振り返ってみてください。自分の強い意志で始めたのか、それとも周囲の期待に応えるためだったのか。もし後者であれば、結婚以外の幸せの形を考えてみるのも一つの選択肢です。たとえば、キャリアや趣味、友人との時間を優先することで、充実感を得られるかもしれません。
・何がつらいのか具体的にわかるか?
やめたい気持ちの原因が、婚活そのものにあるのか、それとも特定の状況(たとえば、合わない相手とのデート、プレッシャーなど)にあるのかを考えてみましょう。原因が明確になれば、対処法も見えてきます。たとえば、特定の婚活方法がつらい場合は、別の方法に切り替えることで気持ちが楽になることがあります。
・休憩が必要か?
やめたい気持ちが一時的な疲れからきている場合、完全にやめるのではなく、休息を取ることで気持ちが変化することがあります。数週間や1ヶ月、婚活から離れてみるのも良い選択です。その間に、自分の本当の望みを見つめ直す時間を持てるでしょう。
4.2やめる以外の選択肢
婚活を完全にやめる前に、以下の選択肢を検討してみてください。少し視点を変えるだけで、状況が大きく変わることがあります。
・婚活のペースを落とす
週末ごとに予定を詰め込むのではなく、月に1~2回のお見合いやデートに絞ってみましょう。ペースを落とすことで、心に余裕が生まれ、婚活が楽しくなる可能性があります。たとえば、「今月は2人と会うだけでいい」と決めて、気軽に臨んでみてください。
・婚活の方法を変える
もしアプリでの婚活がつらいなら、結婚相談所や婚活パーティーに挑戦してみる。逆に、相談所のペースが合わないなら、もっとカジュアルなアプリやイベントを試してみる。自分に合った方法を見つけることで、婚活が負担ではなくなることがあります。
・自分磨きにフォーカスする
婚活を一時停止して、自分磨きに時間を使うのもおすすめです。新しい趣味を始めたり、ファッションやメイクを見直したり、運動習慣をつけたり。自分に自信が持てると、婚活へのモチベーションも自然と高まります。たとえば、料理教室に通うことで新しい出会いが生まれる可能性もあります。
・結婚以外の幸せを考える
結婚が人生の唯一のゴールではないことを、改めて認識しましょう。友人や家族との絆、仕事での達成感、趣味や旅行など、人生を豊かにする要素はたくさんあります。婚活をやめることで、こうした他の幸せに目を向ける余裕が生まれるかもしれません。
5.婚活を前向きに続けるための心構え
婚活を続けるのは簡単ではありませんが、少し視点を変えるだけで、プロセスがもっと楽しく、意味のあるものになる可能性があります。ここでは、婚活を前向きに続けるための心構えを紹介します。
5.1出会いを「学びの機会」と捉える
すべての出会いが結婚に繋がらなくても、それぞれがあなたを成長させる機会だと考えてみましょう。たとえば、合わなかった相手とのデートから、「自分がどんな人を求めているか」が明確になることもあります。失敗やうまくいかない経験も、未来の幸せに繋がる一歩です。「この人と話したことで、自分の価値観がわかった」とポジティブに捉えてみてください。
5.2小さな成功を祝う
婚活のゴールは結婚かもしれませんが、途中の小さな成功も大切にしましょう。たとえば、「初めてのデートで緊張せずに話せた」「プロフィールを工夫したらマッチングが増えた」など、どんな小さなことでも自分の努力を認めてあげてください。こうした積み重ねが、自信とモチベーションに繋がります。
5.3自分を大切にすることを忘れない
婚活は、相手を見つけるためのプロセスであると同時に、自分自身を大切にする旅でもあります。どんなときも、自分の価値は変わらないことを忘れずに。相手に合わせすぎたり、無理に自分を変えたりする必要はありません。あなたらしさを愛してくれる人が、必ずどこかにいるはずです。
5.4周囲のサポートを活用する
婚活は一人で進めるものではありません。友人、家族、または結婚相談所のカウンセラーなど、信頼できる人に相談することで、新たな視点や励ましを得られます。特に、結婚相談所のカウンセラーは、客観的なアドバイスや具体的なサポートを提供してくれる心強い存在です。「一人で抱え込まない」ことを意識しましょう。
6.婚活で大切なのは「自分のペース」
最後に、婚活で最も大切なのは、自分のペースを守ることです。他人と比べたり、世間の「〇歳までに結婚」という枠にはまる必要はありません。あなたにとっての幸せな結婚は、あなただけのタイミングで訪れるものです。
6.1自分のタイミングを信じる
婚活には「正しいタイミング」はありません。人によって、20代で結婚する人もいれば、30代、40代で運命の人に出会う人もいます。焦りは禁物です。たとえば、30歳を過ぎてから婚活を始めて、1年以内に結婚したという人もたくさんいます。自分の人生の流れを信じて、焦らずに進みましょう。
6.2婚活以外の人生も楽しむ
婚活に全エネルギーを注ぐのではなく、人生の他の楽しみも大切にしてください。趣味、旅行、仕事、友人との時間など、婚活以外の活動があなたの魅力をさらに引き立てます。たとえば、ヨガを始めたことで心が落ち着き、婚活での会話にも自信が持てた、というケースもあります。人生を豊かにすることで、自然と素敵な出会いが増えるでしょう。
6.3「やめる」も一つの選択
もし、どうしても婚活がつらく、続ける意味を見出せないなら、一旦やめるのも立派な選択です。やめることは「諦め」ではなく、自分を大切にするための決断です。休息を取った後、気持ちが変化して再び婚活を始めたくなるかもしれません。そのときも、自分のペースで進めれば大丈夫です。
7.あなたへのエール
婚活は、時に心を試される旅です。でも、どんなに疲れても、つらくても、あなたがここまで頑張ってきたことは、間違いなく素晴らしいことです。あなたには、幸せになる権利があります。そして、その幸せは、結婚という形にこだわらず、あなたの心が満たされる形で訪れるはずです。
今、もし「もうダメかもしれない」と思っているなら、こう自分に言ってあげてください。「私は十分に頑張っている。少し休んでも、きっと大丈夫。」あなたが自分を信じ、自分のペースで進む限り、素敵な未来は必ず待っています。どんな小さな一歩でも、前に進む勇気を持っているあなたを、心から応援しています。